( 夏向 SIDE )
◇ ◇ ◇
本当はまだ、言うつもりなんてなかった。
だけど、お前が……他の男にとられるって、焦った結果がコレ。
マジで情けない。
……ホントにな。
結局寝れず、睡眠不足で迎えた翌朝。
凛久はあんなことがあったあとでも熟睡だし。
よく寝れるよな。
隣で規則正しい寝息を立てる凛久。
ふ……アホ面。
「かわいー……」
声が漏れちゃうくらいね。
凛久のこと、寝ても覚めても大好きなんだよね。
…ソイツのこと、好きになったりした?
ふたりで出かけて、ドキドキしたりしたの?
嫉妬。昨日から、ずっと胸がモヤモヤしてる。
ミナトくん、だっけ?
どこのだれか知らないけど。
俺の凛久に目つけんの、やめてくんね?
「おい、アホ凛久」
体を揺さぶってみる。
正直。ぶかぶかな俺の服を着てる凛久、色気ありすぎてやばい。
必死で理性保ってんの、分かってほしい。
分かんねえか。俺が告白するまで俺のきもちに一切気づかなかった、鈍感女じゃ。



