「……その、最近バイトをはじめて」
「バイト? …なんの?」
「居酒屋……」
怒るかな。
ちょっとおびえてみたけど、意外と普通そう……?
「…それで?」
「そこで知り合ったっていうか……あたしの教育係で、いろいろ指導してくれてて…!」
そこまで言ったところで。
腕を引っ張られて、ベッドに押し倒された。
……視界に、天井と夏向しか映らない。
馬乗り状態。やっぱり怒ってるんじゃん……。
「か、なた……っ?」
「…ムカつく。なんで俺の知らないとこで、変な男とつるんでんの」
「み、水湊くんは変な男じゃっ……」
「ミナトくん、ねえ」
あ。
もう。
喋れば喋るほど墓穴ってやつ。
「もしかしてこの前水族館行くって言ってたのってさ……」
「…あ、うん、水湊くんと……いっ…!?」
突然のことでなにが起きたかわかんなかった。
……首、吸われてる。
ねえ、さすがにあたしでも分かるよ。
キスマークってやつでしょ?



