「……夏向?」
「あ…いや、……俺の服、ちょっとでかいな、やっぱ」
「うん。でもゆったりしてるほうが好きだし、いいよ」
腕を広げてクルクル回ってみる。
ズボンは裾引きずっちゃってて申し訳ないけどね。
「こっちおいで、凛久」
「…うん」
おいで、だって。
ベッドで体を起こした夏向がドライヤーをコンセントにさす。
ベッドの横の床に腰を下ろしたあたしを、ベッドに座ったままの夏向の両足が挟む。
え……乾かしてくれるの?
子ども扱いされている気がしなくもないけど……。
「熱かったら言って」
「う、うん」
ドッ、ドッ。
心臓、うるさい。
ドライヤーの音にかきけされて聞こえなくなればいいのに。
残念ながら、自分の体から鳴ってる音はダイレクトに耳に届いてしまう。
優しく髪を撫でる手つき。
いつもの夏向じゃないみたいで、ドキドキしちゃうよ…。



