長く伸ばした前髪に内気な性格から、根暗令嬢とあだ名のついたシエラは家族から虐げられる日々を送っていた。
シエラは骸骨公爵と嫌厭されるテオドアに強制的に嫁がされることになる。
結婚早々、2人の仲は冷え切っていた。
初夜の際にはテオドアから「子どもを持つつもりはない、君にも指一本触れない。
この結婚は形式的なものに過ぎないから、君を愛することはない」と言い放たれていた。
テオドアが帰宅、出迎えをするシエラは足を滑らせて階段から転落したところをテオドアに受け止められる。
そこでいかにも寝不足なテオドアの顔を間近に見たシエラは、自分が前世では神の手を持つと称される凄腕ヘッドスパマッサージ師だったことを思い出す。そしてテオドアに向かって「私が貴方を寝落ちさせます!」と言い放つのだった。