誰の子か分からない子を妊娠したのは私だと、義妹に押し付けられた~入替姉妹~

 前からアイリーンがそういわれているのか、たまたま、身の程もしらずに高位貴族のお茶会に現れたために言われたのかは分からない。どう返事をしていいのか分からずに舌を向く。
「全く嫌になるわね。子供のせいじゃないというのに……」
 はぁと大きなため息
「そうです。アイリーンが悪いことなど一つもないというのに……義姉のヴァイオレッタにひどい仕打ちを受けるなんて……」
 まただ。
 また、ルード様から憎しみのこもった声で名前を呼ばれる。
「いいえ……違います……お義姉様からでは……」
「なぜ庇う?侍女たちに食事もまともに食事をさせないようにと、ヴァイオレッタが命じてるのだろう?庶民の娘の世話をする必要はないと言っているのだろう?」
「違います」
 ヴァイオレッタはそんな人間じゃない……。私は……。
「待ちなさい、ルード。もし、そうだったとしてもヴァイオレッタもまた親の犠牲者ですよ。ヴァイオレッタは生まれてすぐに母親亡くしているのです。そして、父親はすぐにアイリーンの母親と再婚したのですよ……」
 ぐっとドレスのスカートを握り締める。
「彼女も親の犠牲者です。まず責めるならば、親を責めるべきですよ」
 ジョアンナ様の言葉に、ルード様が言葉を失った。
「ヴァイオレッタは悪くないと?」