ルード様のことを思って刺繍をしていく。……誰の手に渡るのか分からないけれど……。どんな気持ちで刺繍したかなんて、誰にも分からないのだから。
明日の朝までにということは、徹夜になるだろう。
だけど、少しも辛くはなかった。
食事もろくにとらずに刺し続ける。
アイリーンの部屋にはしっかりと夜でもランプの明かりがあるので大丈夫。
完成したのは日が昇ってしばらくたったころだ。
「まだ、朝ごはんは残っているかしら?」
気が付けば、昨日は昼も夜も食べていない。
新しく雇った使用人となるべく顔を合わせないようにと使用人が食事を部屋に運んでくることもないためだ。
食事をするには、ドア越しに使用人に食事を頼んで受け取らなければならない。昨日はそれを忘れるほど集中していたのだ。
……違う。幸せな妄想の中で、ふわふわした気持ちになっていた。
それを、食事のために現実に引き戻されたくなかっただけ。
ずっと夢の中にいたかった。
それも、刺繍が完成したことで終わってしまった。
すると急に空腹感が襲ってきた。
使用人を呼ぼうと呼び鈴を手にする。
そこに、お父様が入ってきた。
「おい、ハンカチはできたのか?」
「はい」
「だったらさっさと届けてこい!刺繍した本人が届けろと手紙にあったのを忘れたか!」
仕方がない。朝食は諦めよう。
「分かりました。行ってまいります」
明日の朝までにということは、徹夜になるだろう。
だけど、少しも辛くはなかった。
食事もろくにとらずに刺し続ける。
アイリーンの部屋にはしっかりと夜でもランプの明かりがあるので大丈夫。
完成したのは日が昇ってしばらくたったころだ。
「まだ、朝ごはんは残っているかしら?」
気が付けば、昨日は昼も夜も食べていない。
新しく雇った使用人となるべく顔を合わせないようにと使用人が食事を部屋に運んでくることもないためだ。
食事をするには、ドア越しに使用人に食事を頼んで受け取らなければならない。昨日はそれを忘れるほど集中していたのだ。
……違う。幸せな妄想の中で、ふわふわした気持ちになっていた。
それを、食事のために現実に引き戻されたくなかっただけ。
ずっと夢の中にいたかった。
それも、刺繍が完成したことで終わってしまった。
すると急に空腹感が襲ってきた。
使用人を呼ぼうと呼び鈴を手にする。
そこに、お父様が入ってきた。
「おい、ハンカチはできたのか?」
「はい」
「だったらさっさと届けてこい!刺繍した本人が届けろと手紙にあったのを忘れたか!」
仕方がない。朝食は諦めよう。
「分かりました。行ってまいります」

