誰の子か分からない子を妊娠したのは私だと、義妹に押し付けられた~入替姉妹~

 アイリーンは、いつもあんなことを言われているのだろうか。
 家では「庶民の血が流れていると馬鹿にされる」ということなど一言も聞いたことがない。
 私が聞いたことがないだけで、お義母様やお父様には話してるのだろうか?
 お義母様はあなたを利用してお父様と結婚したんだとか、お父様も貴族とのつながりを持つために利用してるだけだとかとも言っていた。
 愛されているわけじゃない、利用されてるだけだと。
 ……もし、それを少しでも信じていたら、お父様やお義母様にも言えないでいるのかもしれない。
 アイリーンは……、お茶会に出かけるのが好きだったのかな。
 今日は、たまたま場違いな集まりに行ってしまったからひどく悪く言われただけ?
 普段の下位貴族たちの集まりでは何も言われないのかな。
 お友達には、いろいろ相談していたのかもしれない。
 うん、きっとそうだ。お友達に会うためにお茶会に頻繁に参加していたんだよね?きっと……。
 親しくしていたお友達がいるなら、やはりなるべくお茶会にはいかない方がいいだろう。流石に、バレないわけがない。
 次はお父様と参加するのだ。友達と話をするような時間を持たなければ大丈夫。きっと。
 日が沈んでからは、特別にランプを使わせてもらえた。
 ランプの明かりでは、糸の微妙な色の違いが分からないため、カスミソウを仕上げていく。白は薄暗い明りでもよく目立つ。