誰の子か分からない子を妊娠したのは私だと、義妹に押し付けられた~入替姉妹~

「既婚者や婚約者のいる者が参加できない会だから当たり前だろう。いいか、絶対にバレるなよ」
 はいと、素直に頷く。
「それから、何人か来ているかもしれん。お前の旦那候補だ。見ておけ。見るだけで近づくな」
 お父様から20人の名前を書いたリストを渡された。
 アイリーンが書いたものに、お父様が情報を書き加えてある。
「まったくアイリーンときたら、容姿やもらった物は覚えていても家名は覚えていない、婚約者の有無も知らない、ましてや既婚者かどうかも確かめてなかったんだ」
「え?」
「生まれた子が金髪なら、6人中3人は既婚者。1人は婚約者持ちだ。2人しか候補は残らない。銀髪が生まれたら最悪だ。候補はゼロ、お前は愛人になるしかない。しかも、金持ちとはいえ、婿の立場だ。本妻にばれないようにおとなしくしていないといけない……」
「もしかして……お金だけもらって、子供と二人で暮らすことになるんですか?」
 どんな人だったとしても我慢しようと思っていたのに……。我慢する必要のない生活を手に入れることもできるの?
「文句は許さん。相手次第だ。たくさん金を出してくれれば使用人の一人や二人つけてくれるはずだ。それに、本妻に子供ができなきゃ、子供を養子として引き取ってくれるかもしれん」
 お父様がどんっとテーブルを叩く。