誰の子か分からない子を妊娠したのは私だと、義妹に押し付けられた~入替姉妹~

「アイリーンの美しさがあれば、もっといい婿が取れるはずだ……。しかし、しょせんは子爵家。ルードとかいう男、いくら田舎の名前も知らないような貴族とはいえ、公爵家と縁づくことができるならそれもありなのか?遠縁とはいえ、娘婿は公爵家の血を……うん、それもいいかもしれないな」
 ルード様がアイリーンと結婚するの?
「お、お父様、ルード様が嫡男だった場合は、婿入りは難しいのでは?」
 お父様が、胸元のポケットから紙を取り出して広げる。
「うむ、そうなれば不本意だが、アイリーンは嫁がせ子爵家はお前に婿を取らせればよい。父親候補の中で婿入りさせられそうなのは誰がいるか……」
 20名の名前が書かれた紙。
 私が結婚する相手。
 ずきりと胸が痛む。
「アイリーンがルードと結婚して、お前が家に残残るのか。私の血を引いた孫に子爵家は継がせられるし、悪い案じゃないのか?」
 ルード様とアイリーンが結婚……。
「お、お父様、ルード様は弟の話をしていらっしゃいました。弟はアイリーンのことをルード様に話をしていたようです。ご家族に話をするくらいですから、アイリーンに好意があったのでは?」
 お父様が私の顔をちらりと見た。
「ルードの弟?ふん、そうだな。お前に子爵家を継がせ無くて済むならそっちの方がいい」
 なぜか、ほっとした自分がいる。