「もったいない……ずっと眺めていても飽きないのに……」
ぼそりと本音が漏れた。
男の人は、クスリと笑うと、天井を見上げた。
「まぁ、確かにな。だが、首が疲れる」
今度は私がクスリと笑った。
「確かにそうですわね。でも……」
すっと手袋をはめた手を伸ばす。
「真上ではなく少し先の天井画を見ていればあまり首も疲れませんわ」
男性は私が指し示した先を見てから真上を指さした。
「なるほど、だが、真下から見るのが一番美しく見えるように描かれている」
今度は私が男性の指した絵を眺めた。
遠くに見える絵画に比べて、確かに描かれた人物の表情までしっかり見ることができてより魅力的に見える。
「どうだ?」
男性の期待するような問いに思わず笑みがこぼれる。
「確かにそうですね。と言うことは、遠くから見て楽しんだ後に、真下から見てまた楽しめるということですね」
ポンと、男の人は自分の額を手で押さえた。
「その発想はなかった。確かにだ。遠くから見て楽しんでから、近くに行って見れば二度楽しめる」
「いいえ、きっと素敵な絵ですから何度でも楽しめます」
すかさず答えを返すと、あははと楽しそうに笑った。
なんでも見透かしそうな鋭い目が、とても楽しそうに細められたものだから、思わずこちらまで楽しい気分になった。
「あはは、確かにその通りだ。で、近くで見たいと思った絵はあるか?」
ぼそりと本音が漏れた。
男の人は、クスリと笑うと、天井を見上げた。
「まぁ、確かにな。だが、首が疲れる」
今度は私がクスリと笑った。
「確かにそうですわね。でも……」
すっと手袋をはめた手を伸ばす。
「真上ではなく少し先の天井画を見ていればあまり首も疲れませんわ」
男性は私が指し示した先を見てから真上を指さした。
「なるほど、だが、真下から見るのが一番美しく見えるように描かれている」
今度は私が男性の指した絵を眺めた。
遠くに見える絵画に比べて、確かに描かれた人物の表情までしっかり見ることができてより魅力的に見える。
「どうだ?」
男性の期待するような問いに思わず笑みがこぼれる。
「確かにそうですね。と言うことは、遠くから見て楽しんだ後に、真下から見てまた楽しめるということですね」
ポンと、男の人は自分の額を手で押さえた。
「その発想はなかった。確かにだ。遠くから見て楽しんでから、近くに行って見れば二度楽しめる」
「いいえ、きっと素敵な絵ですから何度でも楽しめます」
すかさず答えを返すと、あははと楽しそうに笑った。
なんでも見透かしそうな鋭い目が、とても楽しそうに細められたものだから、思わずこちらまで楽しい気分になった。
「あはは、確かにその通りだ。で、近くで見たいと思った絵はあるか?」

