お母様は私が幸せになってくれることを望むはずだと気が付いたから。
少しは私の行動が子爵家に悪影響するかもしれないけれど……。
お父様のことだ。ヴァイオレッタがやらかせば「私の子じゃない。母親が浮気をしてできた子だ。自分は他人の子を親切に育ててやっただけだ」と言うだろうし。アイリーンがやらかせば「所詮は庶民に産ませた子だ。貴族として出来損ないだったんだ」とでも言って保身するだろう。
簡単にそうして切り捨てられる存在なのだ。
貴族としての務めなんて……。私が果たす必要もなかったのだろう。
高位貴族のルード様とは違って……。
「子爵家を出ると決めたのね?」
ジョアンナ様の質問にはいと頷く。
「出た後の仕事の紹介をしてほしいと手紙には書いてあったわね」
「はい。家でも、ずっと使用人として働かされてきました。掃除も洗濯も洗い物も。書類仕事の手伝いもしていました。料理と馬の世話はできませんが、やれと言われれば覚えます。ですから、どこかのお屋敷で働けるように……子爵令嬢と言う身分は捨てますので、平民でも雇ってもらえるところに……紹介していただければと」
ジョアンナ様の顔は私の話を聞いて、不快そうにゆがむ。
「……申し訳ありません、図々しいお願いを……」
パチンと、ジョアンナ様は手に持っていた扇を音を立てて閉じた。
怒りの音の用でびくりと身を縮める。
少しは私の行動が子爵家に悪影響するかもしれないけれど……。
お父様のことだ。ヴァイオレッタがやらかせば「私の子じゃない。母親が浮気をしてできた子だ。自分は他人の子を親切に育ててやっただけだ」と言うだろうし。アイリーンがやらかせば「所詮は庶民に産ませた子だ。貴族として出来損ないだったんだ」とでも言って保身するだろう。
簡単にそうして切り捨てられる存在なのだ。
貴族としての務めなんて……。私が果たす必要もなかったのだろう。
高位貴族のルード様とは違って……。
「子爵家を出ると決めたのね?」
ジョアンナ様の質問にはいと頷く。
「出た後の仕事の紹介をしてほしいと手紙には書いてあったわね」
「はい。家でも、ずっと使用人として働かされてきました。掃除も洗濯も洗い物も。書類仕事の手伝いもしていました。料理と馬の世話はできませんが、やれと言われれば覚えます。ですから、どこかのお屋敷で働けるように……子爵令嬢と言う身分は捨てますので、平民でも雇ってもらえるところに……紹介していただければと」
ジョアンナ様の顔は私の話を聞いて、不快そうにゆがむ。
「……申し訳ありません、図々しいお願いを……」
パチンと、ジョアンナ様は手に持っていた扇を音を立てて閉じた。
怒りの音の用でびくりと身を縮める。

