誰の子か分からない子を妊娠したのは私だと、義妹に押し付けられた~入替姉妹~

 アイリーンもそれを分かっていて……。
 どうするつもりなの?
 瞼の裏に、アイリーンの日記をめくった時の光景が映る。
 黒く塗りつぶされたページに、一面に死にたいと書かれたページ。
 まさか……。
「死ぬつもり……?」
 はぁー。はぁー。
 呼吸が苦しくなる。
 義妹じゃない。義妹じゃ。妹だ。異母妹だ。
 お父様が私が自分の子じゃないっていうけど。違う。どうしたって、妹だ。
 私と同じように、両親に辛い思いをさせられていた……二人だけの姉妹。
 ルード様の弟の幸せを願うのは当たり前だと言う言葉を思い出す。
 まだ、やり直せるかな……。私たち姉妹。
 苦しみを分かってあげられなかったけれど……。
 何か、力になれることはないのかな……。
 ぽろぽろと涙がこぼれる。
 何か、これからのアイリーンの行動に手掛かりはないだろうかと、もう一度ドレッサーの引き出しを開いて封筒を取り出す。
「ここは?」
 下の引き出しも開くと、綺麗な箱が一つ。
 何が入っているのだろうと思ったら、沢山の封筒が入っていた。
 一つ手に取り中身を確認する。
 二つ折りになっていた紙の間に押し花が挟まれていた。
 ピンクのモス・フロックスだ……。
「ふ、ふふ……。血がつながっていると、こんなところまで似ちゃうんだろうか……」
 ルード様とハルーシュ様。
 それから、私とアイリーン。