誰の子か分からない子を妊娠したのは私だと、義妹に押し付けられた~入替姉妹~

 日記はそこで終わっている。日付は、妊娠したとアイリーンが言い出した数日前。
「日付?」
 ここ3か月ほどはハルーシュ意外と関係を持ってはいなかった。
 いったいいつ妊娠に気が付いたの?
 もしかして、アイリーンはハルーシュ様の子じゃないかと薄々分かっている?
 それとも、日記には書かれていないだけで他の人とも関係を持った?
 日記を閉じて引き出しに戻すと、ドレッサーの封筒の中身を確認する。
 日付はハルーシュ様が愛人宣言をする前の物ばかりだ。一つだけ「あんな田舎者の愛人なんてやめて私のところへ来い」というものがあった。どうもやはり他の人と関係があったようには思えない。
 なぜ、アイリーンの日記は妊娠したという日の数日前で終わっているの?
 何か特別の意味が?
 アイリーンがもし、妊娠にはもっと前に気が付いていて、ハルーシュの子だろうと分かっていたとしたら……?
 私とハルーシュを結婚させるつもり? 
 それはないよね。結婚を望んでいたわけじゃない。結婚できないから愛人でいいと思ってたくらいだ。
 それなのに、ヴァイオレッタに子供ができたからって結婚できるなんて思ってるはずがない。
 子供ができたなら愛人にはなれるのでは?
 そうなれば、私じゃなくてアイリーン自身がなればいい。
 そこまで考えて、ハッとする。
 ……それを、お父様やお義母様が許すわけが……。