だけど、お父様の子だと、お母様は決してお父様を裏切るようなことはしていないということだけは認めてもらいたい。お母様の名誉のために。
子爵令嬢としての務めを放棄するわけにはいかない。お父様に憎まれようと嫌われようと私は、お父様の子として子爵家にいなければ……。
子爵家の名誉を守るために、アイリーンが産んだ子を自分の子として父親の元へ嫁げというのが、私の役割なら……。
「それでもやはり、ルード様は間違っていないと思います」
ルード様がゆっくりと体を離して私の顔を見つめる。
「いいや。間違っていた……。人を愛することを知ってからは……。家のために好きな人と別れさそうとすることは、つまりは不幸にするということだと気が付いた。家族なのに、不幸にしようとするのは間違っているだろう?」
「え?」
「家族なら、幸せを願うものだ……兄なら、家のことなら俺が何とかすると……弟の幸せを応援するべきだったんだ……」
「家族の幸せ……?」
お母様がもし生きていたら……。
お母様は私が幸せを願ってくれた?
子爵家を……出たいと言ったら……応援してくれた?
「愛を失うことがどれほど不幸なことなのか……。生きていくために、愛がどれほど大切なことなのか……俺はアイリーン……君が、好きだ」
え?
「どうして、そんなことを言うのですか……」
子爵令嬢としての務めを放棄するわけにはいかない。お父様に憎まれようと嫌われようと私は、お父様の子として子爵家にいなければ……。
子爵家の名誉を守るために、アイリーンが産んだ子を自分の子として父親の元へ嫁げというのが、私の役割なら……。
「それでもやはり、ルード様は間違っていないと思います」
ルード様がゆっくりと体を離して私の顔を見つめる。
「いいや。間違っていた……。人を愛することを知ってからは……。家のために好きな人と別れさそうとすることは、つまりは不幸にするということだと気が付いた。家族なのに、不幸にしようとするのは間違っているだろう?」
「え?」
「家族なら、幸せを願うものだ……兄なら、家のことなら俺が何とかすると……弟の幸せを応援するべきだったんだ……」
「家族の幸せ……?」
お母様がもし生きていたら……。
お母様は私が幸せを願ってくれた?
子爵家を……出たいと言ったら……応援してくれた?
「愛を失うことがどれほど不幸なことなのか……。生きていくために、愛がどれほど大切なことなのか……俺はアイリーン……君が、好きだ」
え?
「どうして、そんなことを言うのですか……」

