誰の子か分からない子を妊娠したのは私だと、義妹に押し付けられた~入替姉妹~

「だけど、ずいぶん評判悪いだろう?」
「評判が悪いって、かわいいから女どもが嫉妬して虐めてるだけだろう」
「まぁ、それもあるだろうけど、母親が寝取り女だろ?しかも姉があれだ」
「あはは、逆にそれってさ、アイリーンだけじゃなくて、義母や姉とも仲良くできるってやつじゃね?」
「じゃあ、お前ねらってみたら?」
「でも、ちょっとかわいいからって、えり好みしてるんだろ?」
「馬鹿にした目で見てることあるよなぁ。生意気に」
「選べる立場じゃねぇって分からせてやりゃいいんじゃないか?」
「くくく。そうだな、じゃ三男とはいえ伯爵家の俺が、分からせてやろうか」
「アランディス、お前悪い男だなぁ。婚約したばかりだろ?ヘーゼル嬢が泣くぜ?」
「構やしないさ。アイリーンが俺を誘惑してきたって言えばヘーゼルは疑いもしないさ」
 男たちの足音が聞こえなくなるまで、生垣の影で身を固くする。
 何……。どういうこと?
 アイリーンはかわいいからモテているのではないの?
 いいようにからかわれているだけ?
 やだ。帰りたい。
 お父様は見て見ぬふり。令嬢には直接悪く言われ、令息には陰でいろいろ言われ……変な目で見られて。
 たくさん人がいるのに、みんなが敵で……。
 アイリーンはどうやってお茶会を乗り切っていたの?
 ねぇ、アイリーン。楽しそうにお茶会に出ていたでしょう?
 あれは本心じゃなかったの?