誰の子か分からない子を妊娠したのは私だと、義妹に押し付けられた~入替姉妹~

 好きな人が複数いて大切に残しているわけではないの?
 他に2つ封筒の中を確認した。メッセージカードが複数枚入っている物もあった。同じ封筒には同じ人からのカードがまとめられているようだ。もう一つには脅しかけるような言葉も書いてあった。
『相手にしてくれないなら、代わりに妹のアイリーンに相手をしてもらってもいいんだぞ?俺にとってはお前らなんて遊び相手以外の何物でもないんだからな』
 これは、ヴァイオレット宛ての手紙だったのか……。
 同じように裏には名前と場所と日付が書いてある。
 なぜ、こんな風にとってあるんだろう。
「まさか……」
 父親候補は20人。
 誰から何をもらったのか、どこで会ったのか記憶が混乱しないようにメモしていた?
 だとしたら……。
 脅しのような言葉、この人とは結婚したくない。幸せになれるわけがない。そもそも結婚はできないんだろう。妾か、下手したら修道院に入れられ、子供は孤児院にでも捨てられてしまうかもしれない。
 ぞっとして体を抱きしめる。
 なんで、こんな人まで相手にしたのよアイリーン……。
 大きなため息が出た。
 リストにお父様が書き込んだ補足以外に、この手紙から人となりが分かりそうな情報もありそうだけれど、今は時間がない。後にしよう。
「これを使ってはダメよね……」
 封筒に手紙とハンカチを戻して引き出しをしめる。