誰の子か分からない子を妊娠したのは私だと、義妹に押し付けられた~入替姉妹~

「だったら今から縫い直せば済むだろう!いちいち言うようなことじゃない!」
「……は、はい……」
 慌てて部屋に戻る。
 今から?お父様用に?
 刺繍糸と一緒に、布も買ってきてもらえばよかった。ドレスの布から作ったハンカチはピンクしかない。
 ……そうだ。
 クローゼットのまだ見ていない引き出しを見る。
 きっとハンカチも持っているはず。お父様用の刺繍をできそうなものもあるんじゃないかな?
 引き出しにはハンカチがたくさん入っていた。
 真新しい、レースや花の刺繍がちりばめられたハンカチが。
「どれも、だめね……」
 それにしても多いけれど、いただきもの?
 ……よく見ると半分くらいはシミが……。
 ドレスも飲み物などをこぼしたようなシミが付いていたし……シミが残っているから新しハンカチをどんどん買っていた?
 と、こうしてはいられない。他にハンカチが置いてありそうなのは……。
 ドレッサーの引き出しを開く。真ん中の一番大きな引き出しには宝石が入っていた。
「うわぁ、これ、なくなってたら疑われるやつだ……怖……」
 整然と並べられている宝石類。1つでも場所が入れ替わっていたら疑われそう。触れずにそのまましめる。右側の上段には化粧道具。下段にはブラシとヘアアクセサリー。
 左側の上段には封筒がたくさん入っている。
「何?」