誰の子か分からない子を妊娠したのは私だと、義妹に押し付けられた~入替姉妹~

 ただ、自室にこもっていることと自分で身の回りのことをしている理由だけ、不自然の内容に言うだけがやっとだ。
「ヴァイオレッタ様が領地に行く前は泊まりの使用人もいたはずですよね。それなのに、当たり前に身の回りのことをしていらしたのですか?」
 何故か侍女は私の言い訳を聞いて不審な点を挙げた。
 ジョアンナ様にばれてしまったのだから、もっといろいろ事前に言い訳なども考えてなり切らなければならなかったのだろう……。失敗した……。どう言えばいいだろう。
「……どうぞ、遠慮なく仕事を頼んでください」
 侍女が私の手から水の入ったバケツを取り上げた。
「今はヴァイオレッタ様もいらっしゃいません。アイリーン様のお世話をしても誰が責めましょうか?」
「あ、でも、あの……」
 お父様が何か言うかも……いえ、お父様はわざわざ私が何をしているのかなんて気にも留めないかもしれない。
「ヴァイオレッタ様が戻ってからは、表立ってお助けすることはできないかもしれませんが……それでも私はアイリーン様の味方でいますから……おかわいそうに……」
 どうやら、この侍女はとても正義感が強い女性のようだ。
「大丈夫……で……」
 大丈夫だと言おうとしただけなのに。
 泣きそうになってしまった。
「ありがとう……あの……」
 遠ざけた方がいいのに。侍女にとっては、私と関わることで首になってしまうかもしれないのに。