誰の子か分からない子を妊娠したのは私だと、義妹に押し付けられた~入替姉妹~

「折り皺が付いてしまうのに……?」
 取り出して広げると、スカートが大きく破れていた。飾りも引きちぎれている。
「どこかでひっかけて破いてしまったのかしら?」
 もう1枚取り出してみると、袖が破れてちぎれていた。
「どこかにひっかけた?……わけないわよね?誰かが引っ張ってちぎったような……?」
 首をかしげる。
 刺繍をするついでだ。
 直しておこう。
 袖がちぎれたドレスの袖を縫い付け、ハンガーにかけてつるしておく。
 たたんで引き出しに入れてあったので皺になっている。後でアイロンを当てよう。
 それからもう一つ。
「スカートが破れているし、上半身の飾りも引きちぎられている……。これ、やっぱりどこかにひっかけたくらいじゃこうはならない?」
 どうしたんだろう。腹をたてて、服を引きちぎった?
 癇癪でも起こしたのかな?アイリーンはやめた侍女たちのように、物に当たることはないと思っていたけど、そうでもなかったのかな?
「流石に、このドレスは直して着るのは難しそうだし……」
 分解して布にしてハンカチにしてしまっても構わないだろうか……。
 女性が好みそうなピンクのドレスだ。
 白い花を刺繍すれば華やかになるだろう。
「ずいぶん泥汚れもあるみたい……」
 布を裁断して綺麗に洗ってからじゃないと難しそう。ボタンやレースは他に使えそうだから取ってしまっておこう。