誰の子か分からない子を妊娠したのは私だと、義妹に押し付けられた~入替姉妹~

 私は決してルード様に必要な人にはなることはできない。
 侍女がお茶を持ってきてくれた。
「食べられそうならどうぞ」
 と、何かを挟んだパンも一緒に持ってきてくれた。
「ありがとう……」
 手紙を読んだことで、力が湧いてきた。
 まだ考えは全然まとまらないけれど。
 ジョアンナナ様が……お母様の友達だったというジョアンナナ様が相談に乗ってくれる。
 誰かに相談できるんだという、それだけでとても力強い。
 ミルクをたっぷり入れたハーブティー。
 口に入れると、お腹が空腹を思い出したようだ。
 すっかりパンも食べてしまった。
 朝食をいただいて出ると伝えてもう一度ベッドに入った。

「おお、帰ったか!」
 子爵家に戻ると、お父様が珍しく私を出迎える。
「どうだったんだ?泊まらせてもらうなんて、よほど気に入られたのか?」
 興奮気味に、侯爵家で何があったのかと尋ねられた。
 まさか、徹夜で刺繍をしていたので、休ませてくれたなんて言うわけにもいかない。
 ……ジョアンナ様は、徹夜で刺繍をさせるなんてひどいと、お父様のことを悪く思っていたし……。
 お父様は「なぜそんなことをわざわざ言った」と怒るかもしれない。
 ……わざわざ言わなくても気がつかれてしまっただけなのに。
 気に入られたというよりは……。
 お母様の……友達の娘として気遣ってもらっただけだと思う。