誰の子か分からない子を妊娠したのは私だと、義妹に押し付けられた~入替姉妹~

 何時なのか分からないけれど、暗くなっているし、夕飯の時間はすでに過ぎているから夕飯をどうするかと聞かれなかったのだろう。……もしかしたら夜中?
 だとしたら、私が起きたときに対応できるように侍女は寝ずに起きていたのかもしれない……。
 迷惑ばかりかけている。
 明るくなるまでおとなしくしていればよかったのだ。
「遠慮なさらないでください。夜番の使用人のために、火は落とされておりませんので」
 そうか。侯爵家ともなると、住み込みの使用人の数も多いんだ。夜番……護衛の人とか起きている人もいるんだ。
「奥様から手紙を預かっています。家にお戻りになってからご覧いただいても、今からご覧いただいてもどちらでも構わないそうです。それでは、すぐに準備いたしますので」
 手紙を受け取ると、その間に侍女は部屋を出て行った。
 手紙に何が書いてあるのか気になって、すぐに開いた。
 もしかしたら、すぐに開いて読むだろうということを分かっていて、飲み物を取りに行くことで席を外してくれたのかもしれない。
 手紙には、明日は用事があって会うことが叶わないこと、子爵家へは朝食を食べたあとでも昼食を食べた後でも好きなタイミングで戻ればいいこと、挨拶は不要だとまずは書かれていた。