目覚めたら旦那さまから暴虐王女と呼ばれましたが、身に覚えがありません

ファンタジー

八色鈴/著
目覚めたら旦那さまから暴虐王女と呼ばれましたが、身に覚えがありません
作品番号
1704777
最終更新
2023/08/20
総文字数
1,964
ページ数
2ページ
ステータス
完結
PV数
929
いいね数
9
目覚めた時、ダイアンは記憶を失っていた。
覚えているのは自分の名前と、自身が神聖レビオン王国の王女兼聖女であるということ。しかし、聖女としての力はなぜか全く使える様子がない。
混乱するダイアンに、見知らぬ男性が告げる。
「都合が悪くなったら記憶喪失のふりか。さすが暴虐王女だな」
彼は自らを獣人の国ダルアの国王レジェスと名乗り、レビオン侵略を撤回する代わりに、人質としてダイアンを掠奪したことを説明する。
レジェス曰く、ダイアンは強欲かつ高慢、残酷な性格をした悪女で、国の内外から『暴虐王女』と呼ばれていたらしい。
そして、ダイアンを監視する目的で自身の妻に迎えると……。
普通なら身に覚えのない罪を責められショックを受けるはずだが、ダイアンはそんなやわな性格をしていなかった。
「レジェス様の尻尾、ブラッシングさせてください!」と、目の前のモフモフに大興奮。王宮で過ごす間に、侍女や令嬢たちから嫌がらせを受けるも、持ち前の明るさですべて乗り切る。
レジェスもどんどん調子を狂わされ、彼女のペースに飲み込まれてしまう。そして、評判と全く違う彼女の姿に違和感を覚えつつ、徐々に惹かれていく。
一方でダイアンはよく、悪行三昧だった過去の自分の夢を見るようになった。
罪の意識に苛まれるダイアンを見て、レジェスは、彼女をそばで支えることを決意。
ダイアンもまた、真摯で優しいレジェスに心惹かれ、彼のそばにいたいと願う。
しかしそんな時、レビオンがダルアに戦を仕掛けてくる。戦の中で大怪我を負うレジェス。
彼を救うため、聖女の力が戻ってくるよう必死で祈るダイアン。しかしそんな彼女の元に、同じ顔をした少女が現れる。
実は彼女こそが本物の王女。
「あなたはわたくしの影武者として飼われていただけの、偽物。なんの力もないただの小娘」と言われ、絶望するダイアン。しかし息も絶え絶えのレジェスの「君は偽物なんかじゃない。俺にとっては唯一無二の、素晴らしい女性だ」という言葉に励まされ、封印されていた聖女としての力を取り戻す。
治癒の力によってレジェスの傷は塞がり、戦は一気に形勢逆転。ダルアが勝利する。
本物の王女はレビオン国王と共に捕らえられ、ダイアンは誤解も晴れ、自由の身に。
「君はもうどこへでも行ける」
と言うレジェスに、彼女は「どこでもいいのなら、レジェス様の隣が良いです」と答えるのだった。
あらすじ
ファンタジー小説大賞【ファンタジープロット部門】応募作品です。
よろしくお願いいたします。

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