わたしが赤くなればなるほど、野愛は嬉しそうに口角を上げる。
それがムカつくはずなのに、うまく反論できない。
「へーえ? 瑠璃ちゃんってさあ、そういう可愛いところもあるよね」
「〜〜っ違うもん! あっ、ほら! 花壇のお花が枯れたら悲しいでしょ?! だから水やりに……っ」
「ん、うちの学校の花壇は管理人さんが専属の世話係だよね? 瑠璃ちゃんは管理人さんなのかな?」
「〜〜うっ、ちがうけど善意で! 管理人さんも水やり忘れちゃうかもしれないし!」
「ないね。瑠璃ちゃんみたくポンコツじゃあるまいし」
「ぐっ……バカ野愛!!」
わたしの渾身の言い訳もあっさり退けられてしまった。
こんなときこそ賢いミヨちゃんに助けてもらいたいものの、わたしの親友はきっといま優雅に昼休みを謳歌しているに違いない。



