ノア様の愛のいじわる



まったく言葉が通じない……!

野愛って、つくづく絶対君主の皇帝だと思う。


俺様だし毒舌だし意地悪だし。

だからこそ毒が回って、抜け出せない沼に堕ちていく。


「まあ、花氷さんの言うとおりノアも仕事もう少ししてくれたら助かるんだけどなあ」


どうやら弥生くんもやはり不満のようで、苦笑しつつそう言った。

いつも近くにいる【皇帝補佐】の弥生くんでさえも、きっと野愛に逆らうことはあまり出来ないのだと思う。

【皇帝】というレッテルは、この学園内で絶大な力を持っているから。


「放課後やるって」


面倒そうにうなずく野愛に、弥生くんはため息をつく。


「本当、人手不足なんだよなあ……」

「え、人手不足?」


弥生くんがこぼした言葉を反芻する。