だからこそ、授業終わりはしょんぼりしてたし、ミヨちゃんが『人には誰でも欠点があるって』とめずらしく励ましてくれたけれど、それでも少し元気がなかった。
昼休みが始まっても落ち込んでいた、そんなとき、野愛のメッセージが届いたのだ。
それが、さっきのライン。
まさか野愛がわたしのプレーを見ているだなんて思ってなかったから。
だって野愛は完璧超人。
バレーだって得意らしく、彼がスパイクを打つたびに黄色い声が体育館中に響き渡るような人。
もちろん授業中であっても、ほぼ全員の女の子が彼を見つめている。
というかたぶん、先生ですら見惚れている。
わたしは癪だから野愛のほうは見ないようにしてあるけれど、たまに視界に入ると、やっぱりカッコいいんだな、と思ってしまう。



