「ふうん。一般的に、瑠璃ちゃんって可愛いんだ」
そりゃあ、もう、くっそ美少女だろ。あの子。
ノアから見ても可愛いはずなのに、ほんとおまえ、あまのじゃく。
自分のお気に入りの花氷さんを独り占めしたいんだよな。
わかるけど、世間はそうさせてはくれないと思うけど。
だって、花氷さん、まじでモテるからな。
俺はノアに自ら殺されにいく趣味はないので、その言葉は心の中にしまっておいた。
なにも言わずに資料の片付けをする俺の横で、ノアは、はあーーーっと長いため息をついて机の上に突っ伏した。
「ほんっと、可愛いよな、瑠璃ちゃん。はあーツンツンしてんのも萌える」
そうだ、こいつは、あまのじゃくなんかじゃなくて、ただの拗らせ男なんだった。



