結が揉めて保健室?

クラスの女子からそう教えてもらってふと思い浮かんだのは小さい頃よくいじられて泣いていた顔だった。


『あーじゃ〜ん!いだーい。』



っ!?行かなきゃ!結が!結が!


結のことで頭がいっぱいになり気づけば走っていた。


「えっ!藍那ちゃん!?」


後ろから零ちゃんの声が聞こえたけどそれに応えられる程の余裕は今の私にはなかった。


結は必ず怪我した時泣いていた。

必ず私に助けを求めていた。

必ず私が慰めていた。