悲しく顔を歪める結に
嘘だよ。これからも一緒だよ。
って言ってあげたくなるけど、結のためだよ。


「周りの目なんか気にしなくていいだろ。
俺はっーー「大丈夫!帰るのが一緒じゃないだけだから!ほら、もう家だよ?バイバイ結!」

これ以上聞いたら泣いてしまいそうで、無理矢理遮って家の中に入って自分の部屋に走り込む。



何で涙が出てくるの・・・・・
自分から結を突き放したのに。


ズキズキ痛む胸の中で思い浮かぶのはさっき別れた時の結の悲しそうに歪めた顔だった。


結。幸せになってね。


そう願って眠りに落ちた。