素直になりなよ。


唇が触れるか触れないかの距離まで、松田さんの顔に俺の顔を近づける。


ぽってりした唇が、すぐそこにある。


ピンク色の、艶っぽい唇。


早く口づけたいと思いながらも、松田さんの目の奥まで見つめて、気持ちを探った。


「…嫌?」


そう尋ねると、顔を赤く染めた松田さんに、少し潤んだ瞳で見つめ返されてドキドキする。


「…嫌じゃないよ。…したい。」


――可愛すぎ。


思わずフッと笑った。


「…素直すぎるのも困るな。」


そう言って、俺の唇を松田さんの唇に重ねた。


初めは短く。何度も、重ねる。

ピンク色の、ぽってりした柔らかい唇を、何度も、味わうようについばんだ。


何度か重ねると、今度は深く口づける。


唇が触れ合う度に、松田さんを好きな気持ちが大きくなっていく。



エアコンがきいていても、その日は肌寒く感じることはなかった。



布団の中で、2人で少しだけ眠った後、松田さんが家に帰る前に優しく揺り起こしてくれた。


目を覚ました俺を見つめる松田さんが愛おしくて、帰したくなかった。


帰る間際まで、俺は松田さんを何度も抱きしめて、何度も口づけした。