「私も、五十嵐くんのことが…好きです。」
やっと聞けた。
ずっと欲しかった言葉を、松田さんからもらえた。
めちゃくちゃ嬉しい。
「やっと素直になったね。」
そう言って、まっすぐ松田さんを見つめながら、頭を撫でた。
ふと、朝も疑問に思ったことを聞いてみる。
「…そう言えば松田さん、今日、目がちょっと赤いね。どうしたの?」
松田さんの頬を俺の手でそっと包み込むと、涙袋に親指を沿わせた。
すると、松田さんが俺をじっと見つめながら答える。
「昨日、泣いちゃったから。」
「俺が帰った後?」
「うん。」
「なんで?俺の方が泣きたかったよ。失恋したかと思って。」
「だって…私は五十嵐くんの彼女になれないんだって…思ったから。」
――俺を思って泣いたのかよ。
「なにそれ…。可愛すぎ。」
たまらなくキスしたくなって、松田さんに顔を近づけた。
でも
肝心な言葉を聞いていない。
「なってくれるんでしょ?俺の彼女に。」
しばらくして、コクッと頷いた松田さん。
「…やった。」
思わず、顔がほころぶ。
ずっと、松田さんと付き合いたいと思っていた。
俺の気持ちがやっと通じて、幸せな気持ちに満たされる。
もう、我慢できない。
早く、松田さんに触れたい。



