「松田さん、さぁ。」
思わずそう声をかけた。
立ち止まって振り返る松田さんに、歩み寄る。
振り回されるのはもう限界。
松田さんの本当の気持ちを知りたい。
「俺のこと、森元さんに話さないの?」
「…話さないよ?」
「なんで?」
「なんでって…」
そこまで言って松田さんが気まずそうに俯いた。
思い通りの答えがやっぱり返ってこない。
俺はこんなに松田さんのことが好きなのに。
全然伝わってないのかよ。
悔しかった。
「どうやったら俺のこと…好きになってくれるの?」
思わず、本音を溢す。
「え?」
聞き返してきた松田さんをじっと見つめた。
なんで分かんないの。
「どうやったら俺のこと、好きになるんだよ。俺、マジで松田さんの眼中にないわけ?」
「え?…なに?どういう…」
全然分かってない。
…もう限界。
「俺は松田さんが好き。だからいい加減、松田さんも好きになってよ、俺のこと。」
「え…っと…」
戸惑ってる松田さんの答えをじっと待つ。
「添い寝して欲しいから好きってこと?」
「…それもある。」
好きだから。
眠りにつくときも、眠っている間も起きた時も、ずっと横には松田さんにいて欲しい。
そう思っていると
「…じゃあ添い寝するよ。」
と言われ、一瞬耳を疑った。



