素直になりなよ。


「えー?そうなの?」と言う森元さんに「そうだよ!」と松田さんが言葉を重ねる。


「まぁ、言われてみれば、今まで好きな人できたら私にいつも言ってくれてたしねー。最近聞いてないからどうなのかなって思ってたけど…やっぱりいないのかー。」


――へぇ。好きな人できたら森元さんに話すんだ。
…最近話してないみたいだけど。


同じ気持ちなのかなと思ってたらやっぱり違った。

あれだけ2人きりの時間を過ごしておいて、好意を持ってもらえてないなんて。

俺はホントに、松田さんの眼中になかったみたいだ。



4人ともクレープを食べ終え、お店を出ると、中野が森元さんの手を取って2人でデートしに行った。


松田さんと2人きり。
望んでいたシチュエーションのはずなのに、どうすればいいのか分からない。

何と話を切り出そうかと考えようとした時。


「私達もそろそろ帰ろっか。」と言って、あっさりと松田さんが帰ろうとする。

――俺と一緒にいるのに、さっさと帰ろうとすんなよ。