――何か反応しろよ。
そう思うとちょっと腹が立って、松田さんの肩をポンッと軽く叩いた。
「はい、次は松田さんの番。」と言うと、松田さんが慌てて俺を見る。
「え!?次って、なに?」
「松田さんの好きな人の話、して。」
「なっ…!」
慌てた様子の松田さんに、森元さんが「え!?ついにできたの?好きな人!」なんて言って、期待の目をしてる。
――俺のこと?って思うような話、してよ。
そう思った瞬間。
「い、いないよ、好きな人とか!」
一瞬にして、期待を裏切られた。
俺の話どころか、好きな人がいることすら否定すんの?
じゃあさっき、俺の目見ながら間接キスしたのも、なんの意味もなかったってこと?



