俺のクレープも店員から受け取ると、足早に中野達が待つ席に向かった。
俺と松田さんが着席すると、森元さんが元気よく「じゃあ、かんぱーい!」と言ったので、今朝の出来事を思い出した。
「そっか。2人共おめでと。」
そう言うと、森元さんはすぐにクレープを引っ込ませて「あ、いや、その…そういうつもりで言ったわけでは…へへ。」と言いながら真っ赤になって照れた。
中野はというと「サンキュー♪」なんて嬉しそうに言うもんだから、思わず俺もクレープを掲げて2人で乾杯した。
「付き合おうって言ったのはどっちからなの?」
そう俺が尋ねると、「もちろん…俺から。」なんて中野が照れながら言った。
その横で、森元さんが「でも先に好きになったのは私!」なんて言って、クレープを食べる前から甘々な空気感が漂っている。
「へぇ?森元さん、中野のどこがいいと思ったの?」
更に質問を重ねると、森元さんが更に顔を赤くしながら「優しくて、真面目なところ…かな。あと、話してる時に楽しいの。」と答えた。
そんな一生懸命に話す森元さんを横で見て「俺も一緒。」なんて中野が幸せそうに言うもんだから、また少しだけ羨ましくなった。



