素直になりなよ。


「やっと松田さんの香りをゆっくり嗅げる…。」


そう言って、松田さんの首元に顔を埋めた。
髪を切ったせいで、松田さんの肌がよく見える。


思わず首筋に口づけようとすると、松田さんが「昨日、そんなに眠れなかったの…?」と尋ねてきた。口づけるのをやめて、首元に顔を埋め、コクッと頷く。


「昨日どころじゃない。最近また毎日眠れなくて…。朝のあの時間がなくなってからまた元に戻ったから辛かった。松田さんが保健室で添い寝してくれてた頃は、毎日すごく調子よくて……」


松田さんの香りを感じながらそこまで話していたら、急に眠気に襲われた。


「…やっべ。もう眠い。」


「え。」


「早くこっち来て。」


そう言って、松田さんの手を取ると、ベッドまで歩き、布団を剥いで中に入った。


「おいで。」


そう言って手招くと、松田さんの顔が一気に赤くなった。


「…松田さん、顔赤い。」


「う…だ、だって…」


――なんなの。可愛すぎ。


「今更照れちゃって。かーわいっ」


照れて可愛い松田さんを見て、自分もなぜだか照れてしまい、それを隠すようにして揶揄(からか)ってみた。


早く近くに来てほしい。