部屋の中が少し暑い。
エアコンのリモコンを探して電源を入れた後に、松田さんの後ろ姿に目をやる。
「…すご。綺麗。」
そう松田さんが呟いたのを聞いて嬉しくなる。
小さい頃からじいちゃんに口うるさく片付けを躾けられたことに感謝した。
松田さんは、物珍しいのか、壁に貼ったサッカーのポスターを眺めていた。
まさか、好きな子を寮の部屋に招き入れる日がくるなんて思いもよらなかった。
松田さんが、俺の部屋で、俺の好きなサッカーチームのポスターを眺めてる。
新鮮なその景色に頭がクラクラしてきた。
たまらず松田さんに近寄り、後ろからそっと腕を回す。
脈拍が上がる。
同時に、俺の好きな松田さんの香りが一気に香ってくる。まだ部屋の中が暑いからか、松田さんの首元がしっとりしていて、ますます鼓動が大きくなる。



