放課後。
やっと松田さんと過ごせると思うと嬉しくなって、つい意地悪したい気分になった。
「じゃあな、松田さん」って言って通り過ぎてみる。
「えっ!?」
振り向くと、松田さんが悲しそうな顔をしていた。
「あれ?何か用だった?」
そう言って松田さんに近づくと「…な、なんでもないよ。」と、顔を赤くした松田さんに視線を逸らされる。
照れて俯くところも可愛い。
松田さんの脇に立ち、細い指にそっと触れて、メッセージを書き込んだ付箋紙を1枚、渡した。
『俺が声掛けた後、すぐに駐輪場裏にきて。』
「じゃあな」と言って別れた後、先に教室を出て靴箱へ向かう。



