素直になりなよ。


『あったけー…』


半分眠りに落ちながら、足を動かした。


動かした先に細くて温かいものを見つけて思わず足を絡める。


その瞬間、松田さんがガバっと起き上がった。


ウトウトしていた状態から、現実に引き戻され、思わず松田さんを見上げた。


松田さんは顔を真っ赤にしながらワナワナと震えている。


『なんだ、起きてたの?』


『今、あ、足…』


え?足??


寝ぼけながらも、なんとなく、自分がしてしまったことに察しがついた。


『ごめん。温かかったから、つい。』


『なっ…!!つい、じゃないよ!もうっ』


『わり。もうしないから、ほら、横になって。』


『いや!また変なことするんでしょ?』


『しないしない。てか横になってもらわないと俺も困る。』


『なんで!?』


『松田さんと寝たいから。』


『は!?』