そんなこと思ってる間にも、白い腕が伸びてきたかと思うと、あたしの腕を掴んでいきなり抱き寄せた。 あたしは文句を言おうと顔をあげた。すると、紅い目と目が合い、抱きつかれたまま固まった。 なぜだかわからないけど、あたしはキレイな紅い目から目が離せなくなった。 男の人の抱く力が強くなったとき、あたしは我に返って思いっきり腕を伸ばして引き離し、夢中で走った。