バス停から少し離れたところで待つ。
「明日の休みどうする?」
「私、ちょっとやりたいことがあるんだけど」
「いいよ、何?」
「えー、まだ内緒」
「ん?どうして?」
「夜に地図送るから明日の11時にそこへ来てほしいの」
「わかった」
「あと宿題は明日ね」
「あっ、宿題は別に気にしなくていいよ」
「どうして?」
「頭のいい愛菜に宿題出すなんてどうかしてた」
「そう……じゃあ明日ね、りっくんバイバイ」
バスに乗ってからも愛菜は手を振ってくれた。
「お兄ちゃん!ってば」
由依の声でソファでウトウトしていた所を起こされた。
「ん〜何だよ、兄ちゃん疲れてるんだよ」
「明日、由依の新人戦なんだよ、来る?」
「兄ちゃんはデート、行かない」
「デート?最近出かけないから愛菜さんに振られたのかと思って声かけたのにー」
頬を膨らまして怒っている。
「振られてないし、文化祭の準備で愛菜が忙しかったんだよ」
「じゃあ、街に出るなら体育館に愛菜さんと覗いてよね」
「わかったわかった」
由依はあれからすぐ愛菜の事を気に入っていた。
僕に今日何したとか聞いてくる。
確か咲優の時もそうだったかな、好きな奴でもいるんだろう……
次の日バス停を降りて住宅街をウロウロしている理久斗がいた。
もしかして、愛菜の家かな?
ん?着いたかな?
表札の三木を確認してインターフォンを押す。
デカい家、愛菜ってお嬢様かな、まあそんなイメージもなくはない。
「はーい」と愛菜の声がして玄関が開いた。



