理久斗は鍵を返して廊下に出ると窓の外を愛菜は見ていた。
あれ?キーホルダーリュックに付けてる。
自転車の鍵に付けてたのに……
「お待たせ」
愛菜は振り向いて「うん」と答えた。
いつもの門から2人で歩いて出る。
公園に入っていくといつものベンチは知らないカップルが座っていた。
「今日多くない?」
「多いね(笑)」
「バス停まで歩くか、愛菜も2日間疲れただろう」
「うん」
愛菜から手を繋いできた。
愛菜が積極的だ、急にどうしたんだろう……
「そうだ、愛菜、キーホルダーリュックに付け替えたんだな」
「あっ、気づいた?最初リュックにと言ってたのに、私が自転車の鍵につけたからお揃いって誰も気づかないよね」
「まあ、だから僕は人にお揃いって思われるのが嫌なのかと思ってて、僕との付き合いを隠したいのかなと思ってたんだ」
「ごめんなさい、そういう事じゃなくて、本当にたまたま自転車のキーホルダーが割れちゃって付けてたの、だから落とした時、すごくショックだったの、りっくんに申し訳なくて」
歩いているとコンビニ前を通る。
「見て、コンビニも生徒がたくさんいる」
「だな」
コンビニを過ぎて次の角を曲がると大通りにでてバス停がある。
理久斗はバス停まで送る。
時間を見るとあと20分でバスが来る予定だった。



