そうなんだ……
愛菜はさっきのグループを見る。
「でも理久斗くんてこっちの校舎じゃないからあまり会わないよね、どこで知るんだろ」
「そうだけど誰がいつ会うなんてわかんないじゃん、ちなみに紗英(さえ)も夏合宿の時に愛菜がいない時に愛菜が好きじゃないなら狙うって言ってたよ」
「紗英が?何で?紗英は付き合ってるの知ってるよね?」
「それは愛菜が自分で考えなよ、多分相馬くんから告白して、何となく付き合ってると思われてるんじゃない?実際、愛菜の口からは付き合ってるって言ってないじゃん?呼び方が変わって一緒に帰ってるだろうってだけだからさ」
凛華はそう言うと作業に戻った。
私達、普通に付き合ってるよね……
愛菜達は土日も文化祭の準備で部活が終わると作業に戻っていくから暫く2人では帰れなかった。
たまに僕から電話しても出なくて、寝てたと朝にLINEが入る。
まあ、中々盛大な迷路を作ってるらしいから忙しいよな。
僕らのクラスはカフェの希望は通らず、美術部の展示品を飾ることになったのだ。
文化祭の前日に愛菜は部活に出ていて久しぶりに一緒に帰ることができた。
「公園寄る?」
「うん」
ベンチに座った。
「寒くない?」と理久斗は声をかける。
「大丈夫」
理久斗は愛菜の手を握った。
「久しぶりだ、愛菜に触れるの(笑)でも僕の手が冷たいね」
そう言うと手を離した。
「何で繋いだばっかりなのに離すの?」
「愛菜の温かい手が冷たくなるだろ?」
こういう優しい事を言うんだから……



