「ごめん、忙しいのに」
「なあに?」
僕は愛菜に自転車の鍵を渡した。
「どこにあったの?」
愛菜は受け取った。
「さっき部室の鍵を返しに行ったら落し物の箱に入ってた」
「ありがとう」
「じゃあ、帰るね、準備頑張って」
「うん」
愛菜は自分の教室に入っていった。
鍵をリュックに入れていると同じクラスの子に聞かれた。
「愛菜、告白?」
「違うよ、落し物届けてくれたの」
「なーんだ、文化祭近いからこれからカップル増えるかもね〜ってさっき話してたからさ、愛菜早速?って思った〜(笑)」
言ったその子は他の子の所にいくと違うって〜と話すのが聞こえた。
「愛菜」
「凛華、何?」
「相馬くんが彼氏って話してないの?」
愛菜は頷いた。
「あの子と一緒にいるわけじゃないし……」
「愛菜はあまり周りの事を気にしないけどさ、今愛菜に聞いたのはあのグループの中に相馬くんの事を好きな子がいるからだよ」
「えっ?」
「さっきの愛菜の返事だとさ、本当にただの落し物届け人だよ、そして相馬くんが好きな子はやっぱり優しい〜ってなる」
「そうなの?告白された?だけだったから私の事かと思った」
「私は相馬くんの態度で愛菜の事が好きなんだなって1年の時から知ってたけど、相馬くんて意外とモテるんだよ、背も高いし、いつも笑ってて話しやすいし、顔も悪くない、超優しいからって」



