嫌いな君の気持ちが知りたい



 スタバの中はしっかりと冷房で冷やされていて、穏やかな時間が流れている。目の前に座るカノウはゆったりとしたソファにもたれて、足を大きく開いて、リラックスしているように見えた。

「そしたら、OKってこと?」
 カノウはそう言って、右手でカップを持ち、ストローを咥えて、フラペチーノを飲み始めた。

「――いいよ」
 私はそう言ったあと、照れ臭くなって、カノウから視線を逸らした。
「よっしゃ」
 カノウは右手に拳を作って、小さいガッツポーズをした。その姿を見て、本当に私のこと、付き合いたかったんだと、改めて感じた。あの日、本当に私のことを守ってくれたカノウのことは、信じてみてもいいかなって思ったから、例え、カノウが私のことを五分五分程度しか、信じてくれなくても、私はカノウのことを、100%信じることにした。

 だから、私は素直に言うことにした。
「あの時、守ってくれてありがとう」
「言っただろ。守るって」
「今度は口だけじゃなかったね」とそう返すと、まあな。と照れくさそうにしながら、フラペチーノをもう一口飲んだ。

「ねえ」
「なに?」
「どうして私以外、ありえないって言い切ったの?」
「告白には最高の言葉だと思ったし、本当にそう思ったからだよ」
「――ありがとう」
 私はまた照れ臭くなって、顔が熱くなるのを感じた。それを誤魔化すために、フラペチーノが入っているカップを手に取り、ストローを咥え、一口飲んだ。