嫌いな君の気持ちが知りたい


「やめて!」と女子の声が後ろから聞こえた。レイカの拳が私の頬に弱く触れた。だけど、予想していた衝撃は来なかった。目を開けるとツルハシがレイカを両手で押さえていて、レイカはツルハシを振り払おうと暴れている。

「ふざけるんな! ブス! ふざけるんじゃねーーーよ!」
 レイカが大きな声を出して、暴れている。私は上を向いたままで、全身の力が抜けているのを感じた。海の中で浮遊しているようなそんな感じに思えた。後ろから手を差し出されたから、私は左手で、差し出された手を握り、起き上がった。起き上がり、後ろを見ると、差し出された手はマリの手だった。