嫌いな君の気持ちが知りたい




 教室に入ると、修羅場みたいになっていた。チヅルは泣いていて、レイカはブチギレていた。そして、複数人に二人は囲まれていた。

「ふざけんなよ! 私の人生、めちゃくちゃにする気かよ。ふざけやがって!」とレイカは声を荒げて、机を思いっきり蹴った。机は大きな音を立てて、床に倒れた。

 まだ、教室の誰もが私が来たことに気づいていなかった。
 マリの席を見ると、マリはまだ来ていないようだった。
 きっと、いつものより遅く来るつもりなのだろう。

「来たよ」とタニグチサオリが大きな声で言った。

 そして、クラスのみんなが私を一斉に見た。みんな冷たい目をしていた。レイカが私の方に歩いてきた。私はドアの前に立ち止まったままでいる。なぜかわからないけど、急に両足がガクガクと震えているのを感じた。思いっきり、奥歯を噛み締める。顎もガクガクと震えている。私は小さく息をつき、レイカが近づいてくるのを待った。アイコンタクトを感じた。
 ふとその方を見ると、左前にいる野球部の男子、ツルハシが何かサインを送っているのがわかった。