嫌いな君の気持ちが知りたい




「どう? 全部撮ってたんだけど」とマリはスマホをバッグの中に入れながらそう言った。
「最低」
「失礼だね。私はエリイがいじめられている証拠を集めてたんだよ。――エリイを救うために」とマリが言ったのに思わず私は反応して、マリの方を見た。マリは真っ直ぐ壁を見たまま、頬杖をついてた。

「だけど、この動画、エリイを救うためじゃなくて、カノウを救うためのものになると思うんだ。いろいろエグいし。――レイカとチヅ、マジでキモいから、いい加減どうにかしたいなぁ」
「仲良いわけじゃないんだ」
「仲はいいけど、目に余るってだけだよ。――私、こう見えて、筋が通ってないこと嫌いだから、こういうの嫌い」とマリはそう言ったあと、私の方を見てきて、マリと目があった。

「だから、協力して欲しいの」
「何?」
「エリイの顔も映ってるから、きっとうまくいくよ。だから、悪いけど、協力して」とマリはそう言って微笑んだ。