「そしたら、本当に善意だったんだ」
「実際、あの日、カノウが学校に来たら、どうなってたか、わからなかったでしょ。カノウに私とレイカとチヅルのグループラインのスクショ送って、私が学校に来ないようにって忠告したの」
「カノウは守って、私はタコ殴りにしたんだ」
「当たり前でしょ。カノウとあんたとじゃ、立場が違うから。それに仲間を助けるのは当たり前でしょ。――なんで、カノウがあんたなんかに手出したのかは謎だけど、カノウは私の仲間だから、ピンチの時は助けるよ。そりゃあ」
「へえ。彼女みたいなことしてるね」
「は? 私はカノウ、タイプじゃないから。友達としてはすげぇいいやつだけど」
「意外とそういう熱いところあるんだ」
「あんたが冷めてるだけだよ」とマリは言ったあと、またカフェオレを一口飲んだ。



