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当たり前だけど、カノウが来ないまま、今日の授業が終わった。
一軍男子たちのカノウの噂話が聞こえた。カノウはチヅルのことを殴ったことになって、停学になったらしい。カノウはチヅルの腕を掴んだだけなのに、チヅルが誇張して、先生にチクったらしい。それで、カノウも反論しないで、そのまま、停学になったらしい。
帰りのHRも終わり、リュックに教科書をつめていると、後ろから肩を叩かれた。
『お願いだから乗って』と肩を叩かれたのと合わせて、誰かの心の声が聞こえた。振り返るとマリが立っていた。
マリは無言で私にメモを手渡してきた。私は素直にメモを受け取った。すると、すぐにマリは私の前から立ち去って、左前方にいるレイカとチヅルの方へ歩いていった。



