嫌いな君の気持ちが知りたい




 海は穏やかだった。太陽で煌めく海は揺れていて、潮の香りがこのまま時間が止まってしまうんじゃないかと思うくらい、のどかに感じた。私はカノウとコンクリートの階段に座り、2人で海を眺めている。

「教室抜け出してこんなところにいるの最高だな」
「ヒーローぶってるつもり?」
「ぶってる訳じゃない。ヒーローになろうと思ったんだよ」とカノウはそう言って、持っている缶コーラを開けた。

「乾杯しようぜ」
 カノウがそう言いながら、缶コーラを差し出してきたから、私も缶を開けた。するとすぐにカノウは持っている缶を私の缶に当てた。そのあとカノウは満足そうな顔をして、コーラを飲み始めた。私もコーラを一口飲んだ。口の中で炭酸が弾けたあと、甘いフレーバーがした。